Shadow (2nd ALBUM) – Leon Ware Pro.

Shadow三部作のうちの1枚、エレクトラからの80年リリースの2nd。
元Ohio Playersの残党とメロウ大王”Leon Ware”の制作でメロウ・ソウル好き界隈(そんなくくりがあるのかわからんが)で有名な1枚でもある。モダンソウル好きの方にはマスト盤。
このShadowを知ったのは過去、どこかのホームページで3部作を克明に紹介されていてアルバムを買いにいったのだった。
ホームページ名やサイト制作者のお名前も失念しており残念だ。レイアウトや少し音源もアップされており完璧なホームページだった。
当方では随分と過去にShadows In The Streetsという最終アルバムを紹介した記事があったが、そのアルバムよりメロウネスが際立った作品で一般的にソウルファンならこのアルバムから購入される方のほうが多いだろう。実際、ジャケットから漂うまさしく陰影のあるメンバーのポーズからして深い情感を持ち合えわせたナンバーを繰り出してくれそう。
さすがLeon Wareのナンバーは官能的で一聴し崩れ落ちそうなミッドナンバーぞろいだ。
ファルセットを交えながら歌い上げる”You Can Do It”このナンバーをとってもこのバンドの方向性がわかる。ファンクバンドのスロウなのに聴きやすくどこかAOR風、なんだけど切なくメロウネス。癖のないモダンソウルっぷりはソウルなど聴き浅い方にも馴染みやすいだろう。
似たナンバーに”I Can’t Keep Holding Back (My Love)”ナンバーがありこれもLeon Wareらしいのだがなぜかドゥービー・ブラザーズのナンバーかと思わせるファットなボーカルと軽めなコーラスはブルーアイドソウルのナンバーにも聞こえる。
おそらくこのディープ過ぎない加減がこのバンドの魅力でもありそうだ。
メンバーのBilly Beckは後にロジャー絡みの”Human Body”に参入し、このShadowより随分ファンクネスなナンバーをやりだすことになるので、このアルバムはプロデューサーの意向が強い楽曲がウリなのかな。

hiroo

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