Levert II / Dedication

最終更新日

Comments: 4

やまねさんのご紹介で、絶対にゲットせねばと思い立った、Levert IIのアルバムがやっと手に入りました。
名前からご察しのとおり、Gerald Levertがリーダーであったグループ”LeVert”の後継グループ(ユニット)です。
Gerald Levert,Sean LevertそしてMarc GordonからなるLevertは、3人のうち2人が他界してしまったという、とても寂しい終焉を迎えました。
先にGeraldが2006年に亡くなり、2008年に続いてSeanが。Seanに関しては子供の養育費不払いで刑務所で懲役刑に服していた時に亡くなったという、悲しい最後であったようです。The O’JaysのEddie Levertは愛する息子達2人に、ほぼ2年間の間に続けて先立たれ、その心の痛みから乗り越えることは大変なことであったでしょう。
残されたMarc Gordonは音楽活動を継続させる為、新たにメンバーを加えふたりで再スタートしました。新メンバーはJeff Reddのプロダクションに所属していた、Who’s WhoのBlaq Roseです。

さて、このLevert IIのアルバム、自身のMySpaceではAdvance Albumとして紹介があったので、プライベートCDという扱いだったのでしょう。プレスはCD-Rです。とりあえず反響を見て、ちゃんとレーベルから正規盤をリリースしようというスタンスなのでしょうか。それともただ単に予算の関係かもしれません(笑)。
内容はご察しのとおり、素晴らしいのひとことです。Marc GordonのソングライティングとBlaq Roseのエモーショナルなテナーがうまく組み合わさった内容です。
プライベートな製作にも関わらず、サウンドがチープでないところが、さすがメジャー出身といったところでしょうか。

1曲目、イントロデュース的なナンバーDedicationからいきなり痺れさせてくれます。効果的なSEを冒頭に。重厚なコーラスにBraqの雄叫びが炸裂。Braqはどうでしょう、Men Of VisionのSpankyに似たヴィブラートを聴かせてくれます。 静かなリズムなのにディストーションのかかったギターや重厚なコーラスで押しまくるHey Love、効果的なオーケストレーションと悲しげなピアノフレーズがO’Jaysの血統をも感じさせるHey Love、そのO’Jaysをほんとにゲストに迎えたフィリーバラッドWhat A WomanはEddie Levertの野太いバリトンが他を圧倒。
他にも紹介し尽くせない程、いいナンバーが。全18曲74分のめくるめくリアルソウルの世界にどっぷりはまりました。ここまで完成されているのであればメジャー盤リリースで大反響間違いなしですが、果たして。。。

※今回、遅延のお詫びなのか(笑)、Levert IIからサインを頂戴しました。Marcからなのかな。スタッフかもしれませんが(爆)。

hiroo

シェアする