Gary / Inner City Blues

 

やまねさんからの情報でGary AdkinsのホームページがNotFound状態と知った。日本での音楽活動がここ最近軌道に乗っているのかなと思っていたので、少し心配である。個人名のドメインを持ちながら、自分の活動をHPを通してメッセージを伝えていくという方法は非常に有効と思っているので、ここは大切に継続してもらいたいな。
Garyは木村拓哉のCM「GATSBY」でStylisticsの名曲”I Can’t Give You Anything But My Love”を歌い、誰が歌ってるの?てな流れで話題になったものだった。
今でもマンダムのホームページでワンフレーズダウンロードできる(笑)
この曲では忠実なカバーでファルセットに徹している。
それ以降、日本でのアルバム内容は日本語での名曲カバーとか、あまり興味のない感じであった。GaryくらいのパーフォンマンスであればオーソドックスなR&Bをやってくれれば、そこそこファンは固定するのではと思っているが、脆弱な市場を考えると難しいものがあるのかもしれん。K-Ci&JOJOやAlexander O’Nealらのダメダメな日本企画盤しかり、どこか間違ってると言わざるを得ない。

さて、R&B紹介サイトの古参soulbounceが取り上げられているように、Garyは94年のInner City Bluesにつきる。(他アルバムがあったらごめん)。これはその当時R&Bをヘビーに聴いていた方には定番的な存在であろうか。
1曲目”Any Time,Any Place”から、素晴らしいブラコンナンバーでいきなりノックアウト。なんといったらいいのか、声が「優しい」のである。ナィーブというわけでなく聞き手に心地よく入っていくというか。数曲、レイトニュージャックな流れを組むアップがあるものの、スロウはタイムレスな上質感で溢れ、いつ聴き返しても唸るようなナンバーだ。デュエットナンバー”Heart Of Love”では登り詰めた時の感情表現も完璧。後半では”You And Me”がいい。琴線に触れるメロディと洗練された楽曲、そしてGaryの声、まさに鉄板R&Bだ。

個人的にいえばShanachieあたりでオリジナルアルバムを出して欲しいな。素晴らしい声と楽曲がこれからも聴きたいのであった。

hiroo

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