Hamilton Park / Hamilton Park 【EP】
EP盤、Interludeを含め全7曲というミニアルバム的な編集でHamilton Parkがリリースされました。
発売からもうけっこう経ってしまったんですが、やっとじっくり聴けるのでレビュー。
この4人組、90年代の匂いがプンプンします。それもそのはずUptown RecordsのCEOであったアンドレ・ハレルが発掘したメンバーらしい。現代に足りない、ボーカルでぐいぐい押すR&B復権を狙ったんですかね。そういえば、このジャケット、少しばかりJodeciの1stアルバムに似た立ち姿やありまへんか。うーむ、計算してるとしか思えん。
さてアルバムです。Guy / Piece Of My Loveをカバーしており、これは嬉しい試み。おきまりの先人達を称える語りから入り、4人がグイグイいく。そりゃアーロンに比べたらディープさ足りんけど、それでもメンバー入れ替わりのリードもあり、聴かせてくれました。これ聴いた後、Guyの原曲を聞き直したんやけど当時のCDって音圧低めで、曲の素晴らしさは別にして、ショボく感じてしまったよ。
エレピやあえて使用したとも思えるチープシンセ音、そんな懐かしのトラックが全曲に漂う。分厚いコーラスと声質が似てるもののリードを奪い合うようなシーンもありの素晴らしいスロウ”Clock Stops”、泣きのピアノフレーズ”Thing Called Us”、ファルセット混じりの甘いテナーを挟む”Hard In The Paint”など、俺のツボを突きまくり。
そりゃ、もひとりくらい変態的ファルセッターがおったら言うことなしやったけど、そんなこと思うのはオッサンだけなんでスルーしてもらってけっこう(笑)。フルアルバムリリースが楽しみ。