Le Jit – New Beginning
1stでのLenny Williamsのカバーが変態的で話題になったLe Jit。新譜がリリースされました。
実際にスリーブの印刷を見るとBeginningが正しい綴りかと思うのですが、なぜかBegininningと誤植?になっています。こういうところがインディなんでしょうか(笑)
ボーカルグループの最大の魅力である掛け合い、プッシュプルスタイルというのでしょうか、70年代ならFuturesやBloodstone、はたまた大御所のTemptationsがそうであったように伝統的なスタイルをふんだんに取り入れたLe Jit。先人の輝きを伝承するかのごとくオールドスタイルをこの3rdでも貫きました。
グループとして熟したのか、しかも兄弟という感性の近さが手伝って、ユニットとしてはずぶ抜けてますね。
彼らは40歳代なのでしょうか。喉のメンテナンスに相当気を使っているのでしょう。ヤレ感がありません。酒やたばこなど不摂生で喉を壊すプロ根性のないメジャー崩れと違う。3人に拍手を送りたいです。
6:4でミッドナンバーが若干多いですが、ミッドもスロウも素晴らしすぎ。全体的にもリリース3枚の中で一番の出来具合といっていいと思います。
No WomanではFour TopsのAin’t No Womanをネタづかいに軽快にステップを踏みます。こういう軽やかなところが、ただ単なるソウルおじさん達ではないことを証明しています。
“Farewell”のクレジットにWritten & Arranged By Mark MiddletonとありますがかのBSのあの方なのかは定かではありません。そのあたりRoiにメンションし確認しよと思っていますが及び腰でできませんw そんなことだけ聴いても嫌がれるでしょうし(笑)
アルバム中クライマックスと思われる”Good Woman”で泣き崩れました。どこまでも切なく心の叫びを歌い倒す、女性への想いを語るにしては怖いほどです。Cause I Love Youの変態的ファルセット前出過ぎではなく、お手本のようなボーカルワークです。
ここしばらく3人を超えるグループも出てきそうにないですな、こりゃ。リリース、ありがとう、Le Jit。