Whistle / Always and Forever

素晴らしいファルセッターを擁するWhistle。うるさ型のソウルファンも納得させるボーカルワークが魅力的なグループ。
このグループのことでよく語れるのが、出がヒップホップグループであったにも関わらず、いきなり路線を変更し2ndからオーソドックスなR&Bグループに転身したことだろう。実際、86年の1stと88年のTransformationを聞き比べると全然違う。ジャケットの嗜好もまったく異なり1stはどうしようもないやさぐれ感のある3人が立っているだけなのだが、Transformationでは女性の口元アップの艶めかしい雰囲気に変わっている。

路線変更し正解だったようで、この90年リリースの3rd”Always and Forever”はRod Tempertonの名作、Heatwaveのカバーがヒットしている。
カバーのみならずオリジナルのナンバーも甘く狂おしい。
抑え気味にスタートするものの、ラストでは厚みのあるコーラスで痺れさせるStill My Girl、なぜかClassic Example / I Do Care を彷彿させるDo You Care?は最初から異なるボーカルが入り乱れる。
後半にニュージャックのアップものをやってはいるが、前半にスロウを固めるあたり自分達のウリは何かを良く知っている構成。アップは次作のGet the Loveのほうが断然内容がいい。このアルバムはスロウのみ聴くということで購入されたし。

http://youtu.be/9JkIAT4yFg8

hiroo

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