Crystal Winds / First Flight
80年代のブラコン、ファンクの時代は膨大なリリース量過ぎて、正直すべて追いかけれません。このCrystal Winds「クリスタル・ウインズ」なんていうグループはガイド本に取り上げらてなかったと思うし、足繁く通ったソウルバーでも聴いたことがなかった。
たまたまAORを主にレヴューされているサイトを拝見して、ブラックなのにAOR?と不思議に思いYouTubeでチェックしてみたら、なんとまあ自分の好みの音だったので急いでディスクユニオンに買いにいったのでした。やはり昔と違ってネット環境はありがたい。情報では原盤はレアらしいのでそれを追いかける資金も時間もないのでCDで。
シカゴのグループでMorris Cortez BrownとPaul Colemanのふたりが中心。82年リリースのFirst Flight 「ファーストフライト」。AORのサイトで取り上げられる・・・曰くアーバンな雰囲気が漂い、しかもスウィート・アンド・メロウ。
まずは1曲めが最高。”So Sad”という男女の会話から始まるこのナンバー、スウィートソウルの定石を冒頭から演じ、ファルセットを駆使しながら歌い上げ、しかもコーラスもありと完璧なナンバー。この1曲だけでもこのアルバムの価値は高い。
続く2曲め”Love Ain’t Easy”のグルーヴィンなミッド・ファンクにもノックアウトされた。スラップベースがウネり、爽やかなボーカルと快活なホーンが心踊らせる 。まるでFuture Flight フューチャーフライトのようなナンバーではないか。他にも同様にミッド・ファンク”Lover’s Holiday”も聴きどころ。
Morris Cortez Brownは蛇女で有名な笑 ZingaのGet Wet (Make Sweat)をライティングしている。