One Way Featuring Al Hudson – #New Old School

まさかの復活、76年のAl Hudson & The Partnersから活躍、79年にOne Way Featuring Al Hudsonに名が変わってからも立て続けにグレイトなアルバムをリリースし続けたOne Wayがニューアルバムを引っさげて帰ってきました。

93年リリース One Way With Alicia Myers & Friends 以来です。アルバムを作ろうという意気込みはどこから湧き上がってくるのでしょうかね。新庄みたいに47歳になって、起きて2秒で野球をやりたいと思いだしたという怪人的な人間に比べると、普通なのかもしれませんが。

ところどころに往年のヒット曲のフレーズやリフが聴け、ファン感涙です。

1曲めからやってくれます。”Let’s Dance”は79年のヒップホップDJにも愛された”You Can Do It”に似たフレーズが印象的なフロア向けダンサー。この軽やかなファンクこそOne Wayの真骨頂。

3曲目”Hump That Butt”はトークボックスを巧みに挟みながら、なんと名曲Cutie Pieのフレーズをそのまま使用、これには参りました。ファン心理をくすぐる遊び心、Al Hudsonのアイデアなのかな。9曲目、ステッパーな”Steppin 4 Fun”なんぞも力の抜けた軽めダンサーでいい。

中盤から後半に向け、One Wayのもひとつの魅力である極上スロウが聴けます。Al Hudsonのファルセットはアイズレーに似てるのですが、まんまアイズレーの”Hard To Walk Away”はやり過ぎ感がありますが、いいナンバーなので許す。

このアルバム、基本的にはAl Hudsonと中心人物のDave Robersonで製作されており、他のメンバーはジャケットに写ってはいるものの、すべての楽曲に関わっているというわけではなさそうだ。メンバーの中核であったKevin McCordがクレジットに名前がなかったので寂しいなと思っていたら7曲め”Doin It Like This”でドラムプログラミングとベースで参加していた。

 

Shine On MeやLadyに関わっていたメンバーもクレジットされているので、それなりに細く長くバンドとして付き合いが絶えていないというのも嬉しい一面である。

こういう大御所が過去曲の焼き直しだけでなく新曲、しかも新たな一面を持ち合わせながら帰ってきたことに素直に感動しました。あとデジタル配信だけでなくちゃんとメディアにしてくれたExpansion Recordsにも感謝!

hiroo

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