Glenn Jones / Everybody Loves A Winner

きょうはGlenn Jonesの1stのフィジカル徹底比較です。
①原盤 1983年リリース
②再発180G盤 2012年発売
③CD 2000年発売
です。
こんなことをするのは世界でわたしだけですw

まずはこのアルバムのこと。
とりあえず申し上げますとGlenn Jonesの1stはわたしのベストアルバムの10位以内に入ります(変動ありw
1stといってもたった5曲しかないMini Albumといった装い。

Glenn Jonesは歴代のソウルシンガーの中でも「超絶ボーカリスト」というのはもうソウルファンには周知の事実かと思いますが、躍動感のある1stは異色の出来で、ボーカリストとしての評価プラスαがあります。売れ出してからのアルバムはマッタリ系になりましたが、こちらはダンス!に集中しております。
わたしはそのマッタリナンバー、We’ve Only Just Begun (The Romance Is Not Over)から聴いた後追い派なのですが、その後このアルバムに出会い驚愕いたしました。なにせサウンドが凄すぎ。それもそのはずです。以下、ミュージシャンを羅列します。

●Hubert Eaves・Howard King・Edward Moore(Mtume,Network,D-Train,Stranger)
●Omar Hakim(Weather Report)
●The Jones Girls(Who Can I Run To)
●Robert Wright(Pleasure,Fonzi Thornton)
●Philip Bailey・Al McKay(Earth Wind & Fire)
●Raymond Calhoun(Gap Band,Sunfire)

てな具合で、あと嫁はんのGenobia Jeter。
こんだけおったら、もう約束されてるわけで、
その煌めきニューヨークサウンドにGlenn Jonesの喉がまた合うのなんの。

2012年、Boogie-Timesの再発盤が出た時には、原盤を酷使しながら聞き続けるのが気になっていたので嬉しかったもんですw というかその前に2000年にCDがカップリングでリリースされてるので、そんな心配もいらんかったんですけどねw
その再発盤、なんと180G重量盤とあってどれだけの音の違いがあるのか?とほのかな期待をしました。

結果から話すと、音圧はほぼ同じながら若干きめ細かなサウンドの際立ちが落ちているような気がしたんです。それを証明するかのごとく、A面の溝幅です。再発盤のA面にはI Am SomebodyのInstrumentalがボーナストラックが追加されいます。それにも関わらず、溝幅は原盤(画像の左側)のほうが再発盤(画像の右側)より広くとられています。これは再発盤のほうが限られたスペースに押し込んだような気がしてなりません。情報量が少なくなっているのでしょうか。

CDはどうでしょう。うーむ、これはやはりデジタル音源のなせる技。スクラッチノイズがありませんのでクリアには違いありません。しかし音圧はほぼ原盤と同じです。デジタルに関しては周波数カットなど、言い出したらキリがないので、やめておきますが。

次に再発盤のスリーブです。画像ではわかりにくいかと思いますが、再発盤(右側)は彩度が高くなり背景のオレンジ、タイトルのブルーは鮮やかに。しかし、肝心のGlenn Jonesの顔は光が当たらない感じで暗い印象。これは原盤をスキャナーし加工したのではないでしょうか。
CDはどうしうようもないデザインで評価に値しませんw。カップリングなんで仕方ないですね。

総合的に原盤を超えるものは再発にはなかったです。聞こえてこなかった音の発掘を再発盤に期待していただけに。但し、180Gですのでターンテーブルでの安定感はあるのでしょうけど。音の輪郭の忠実感や存在感など、やはり原盤にしかないものってありますね。
ということで、聴くときの姿勢やシチュエーションによってこれらをうまく聞き続けるつもりです。(すみません長文おつきあいありがとうございましたwww)

hiroo

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