Magoo – Let’s Have A Boogie
フランスの角松敏生と少しばかり揶揄したような表現で過去記事にしていたMagooことPhilippe Bouthemy
揶揄といっても両者とも尊敬の念が尽きないひとである
ニューヨーク系ファンクにほんの少しばかり陶酔したわたしにはBoogie Timesというこれまた恐ろしい程のコアでオブスキュアなレーベルを追いかけた時代もあった。が、それも過去。一時のファンクブーム、これは言葉ではうまく表現できないが洗練された都会のファンクといったいいのか(笑) Phyreworkの掘り越しやHome Boy And The C.O.L.といった誰も聴かないようなバンド、Paradiseというこれまたゴージャスな夜を演出してくれるアルバムのリシュー等、快挙に暇がなかった。
そんなレーベルから2010年、アルバムデビューしたMagooは後の80’sブギーブームの先駆けであったのには間違いなかった。
今でこそTuxedoやT-Grooveなどのブギー専門プロダクトは周知されているが、それよりも真っ先に80’sブギーを届けてくれていたのである。そして2019年、Enois Scrogginsを抱えるFunkysizeレーベルから待望の2ndアルバムを発売。ブギー信仰者の復活にファンクファン血眼でディスクユニオンらディストリビューターにて購入した方々も多かろうが、そこは腰の重たいわたしはもちろん買いそびれました(笑)
なにせLPは初回300枚プレス、CDは500枚プレスのみだったらしく予約でほぼ売り切れたようで。世界には数百人(笑)レベルで変態ファンク・ファンがいるということであるね。初回盤は1万超えです泣
やっとのことで2ndプレス盤が流通、無事入手することができました。CDですけどね。CDは約500枚ほどでプレスされたようです。LPは早速リシューも売り切れで既に8,000円前後で流通中。怖いですね。
さてそんな前置きばかりでしたが、内容は抜群でした。細めのファルセット気味で歌い上げるMagooの声が軽めのシンセ音と絶妙に合うのですね。タイトルトラックなんぞはTuxedoの新曲っていいほど色々極似しているのですが、正直こちらが本家本元だから流石としか言いようがありません。
昨年アルバムデビューしたJay Diggsの存在で私の中でまたブギーブーム到来。最近のアーティストを少し掘りつつあります。その中の一人でいいMagoo、本家なのですから悪いわけがありません。サウンドはどこを切っても唸ります。一人よがりになっていないところがいい。実際、Magooはクレジットを見ると5人くらいのユニットでドラムプログラミングとギターは専任がいるようですので、Tuxedoのバンド形態を思い出してくれたらわかりやすいです。しかしシンセ音がいちいちヨダレもんでピコピコ懐かしいMtume系の音があればポップで弾けるKashif系の音もありで、これぞニューヨークサウンドといったナンバーがびっしり。少しばかりBPMを落としたミッドスタイルなんぞはSOS Bandをスリム化したような様相もありで、もう自分が浮遊している感覚に陥りますね笑。まさにナチュラルハイになる音とはこのことか。