Maxwell – Maxwell’s Urban Hang Suite
Maxwellの1stにして最高傑作
このブログではスムースでメロウなアルバムは最優先で取り上げてきたが、なぜか重要作をスルーしていた…
Maxwell 96年の1stアルバム、Maxwell’s Urban Hang Suite
sadeをプロデュースしてたSweetbackのStuart MatthewmanとPeter Mokran(R.Kelly関連人物)と自身からの製作だ。ジャズ、ファンク、アーリー70’sのソウルの音を散りばめ、そして終始と言ってたいいほどボーカルはファルセットで通す甘く官能的なアルバム。当時はニュークラッシック・ソウルという括りでディアンジェロと共に話題になった。
R&B好き、ファンク好きな友達はこのアルバムを絶賛しよく話題になったものだった。
どの曲も最高なのだがまずはSumthin’ Sumthin’。3rd シングルだ。野太いスラップベースが終始グルーヴィン、Leon Wareが作詞したナンバーだ。Leon Wareを迎えるだけでもやばくないか。
次にAscension (Don’t Ever Wonder)。2ndシングルでBillboard Hot 100で18週間も長くヒットし続けた。クールなミッドグルーブにワウワウギターが絡む。
懐古主義だが一辺倒でないのでやはりオリジナル
プリンスやスレイブが好きなファンクファンにはDancewitmeというナンバーにはまるであろう。ファンクもちゃんとやってその後のアコーステックギターに感情を圧し潰すようなファルセットで唄うWhenever Wherever Whatever。このナンバーのビデオクリップにはCDジャケットの脱ぎ捨てた女性のミュールが出てくる。アルバム後半にはアイズレーを彷彿させるReunionがある。このナンバー、わたしはこのアルバムで相当好きで何度も何度も繰り返し聴いた記憶がある。70年代の先人達への憧憬の念を抱くようなそのどこか懐かしさを感じる音や歌い方、ここまでまとめあげるとマックスウェルだからこそのオリジナリティに昇華している。
このアルバム後、MAXWELL MTV UNPLUGGEDにも挿入されているケイトブッシュのカバー、This Woman’s Workなど彼らしい浮遊感のあるナンバーも聞き応えあったが、アルバム通してR&Bの黒い世界を届けてくれるものはなく、このアルバムが1stにして最高傑作として自分は判断しているが、皆様はいかがでしょうか。