The Manhattans – Sweet Talk

The ManhattansのリードボーカリストGerald Alstonがソロとして独立し、残されたメンバーが新しいボーカリストを迎え1989年に発表したアルバム”Sweet Talk”

あまりにもGerald Alstonの存在が大きい為、これがマンハッタンズなのかと問われると残されたメンバーに悪いではないか。アリオリが脱退したTemptationsがどうだったのか。Bobby BrownがいないNew Editonは… グループというのは存続させる為にはカラーが変わっても新しい血が必要であり、継承するべきものはして名に恥じないグループの存続が必要だったのでは。


マンハッタンズにはなんとCameoの弟バンドであったMANTRA~L.A.CONNECTIONのボーカリストRoger Harrisを迎えたのであった。化学変化は私的には功を奏したと言える。CameoブレーンのMantraが大好きであるし、元来ファンク好きなので王道ボーカルグループがファンクバンドのような様相にも生まれ変わったようなアルバムになった。

アルストン在籍時の83年のアルバム”Forever By Your Side”もKashifの手によってN.Yサウンドに彩られ”Crazy”というファンク名曲が生まれた。そもそもファンクもできる軽快さもウリのボーカルグループであったには間違いない。グループの魅力を継承したともいえよう。A面しょっぱなのタイトルナンバー”Sweet Talk”はDeeleをも彷彿させ、これはフロアでも冴えそうなダンスナンバーだ。A-4″This Love Is Real”なんぞこれはCameoのニューシングル?と疑うようなライトファンクで素晴らしい。これがマンハッタンズと誰が気づくのであろうか。

Gary Taylorが制作したB面のスロウ2連発もスウィートでこれぞマンハッタンズと言える。響の豊かな喉の持ち主Gerald Alstonに比べるとRoger Harrisは物足りないかもしれない。しかしここまで歌えて批判なんて出来ようがない。ニュージャックの時代背景と看板ボーカリスト脱退のマイナスを鑑みるとこれは隠れた名盤ではないかと思う。

hiroo

シェアする