Eddie Levert / I Still Have It
Eddie Levertの新譜、初めてのソロ作”I Still Have It”が届きました。
エディもう69才ですよ。半世紀くらい歌い続けてる。
ねじねじの中尾彬が同い年ですw それにも驚いたけど。
O’JAYSが自分のホームのようなもので、あえてソロは挑まなくて良かったのかな。
ラストまで聴きましたが、バンドスタイルなナンバーが大半でした。ほぼ一発録り?
トラックを緻密に繋ぎ合わせる手法なんて皆無。終始ドライブ感のあるナンバーです。なんだかストレートとカーブしか投げない老獪な投手のようです。
息子二人を亡くし、普通なら音楽活動なんてできる心境ではないはず。
悲しみを乗り越えないといけないと、叫び(SOUL)によって報われるものがあるのでしょうか。
1~3曲目までは、あまりピンと来なかったのですが、4曲目から感動の連続。7分半という長い曲にも関わらず、ダレる合間がないBrown Away。これぞEddie Levertといわせる迫力あるボーカルです。
5曲目I Like The Way You Move、これなんか70年代となんら変わらないトラック。ワウを効かせたギター音、クラシカルなナンバーです。
ハイライトは6曲目What If。素晴らしいのひとこと。ピアノとドラムのリムショットが印象的、透明感ある女性コーラスに痺れるような塩辛いエディの喉が炸裂。後半では、#8 All About Me And You,#9 I Don’t Want To Be The Oneの激渋スロウで泣きそうになりました・・・
このアルバム、前半の3曲以外全部ええですわ。
日本ではDLのみ。フィジカルな盤はアメリカから届きましたがCD-R盤という案配。少しばかり寂しいものがありますが、ステレオのスピーカーで今のエディの声が聞けたという事実、それだけでも非常に幸せな気持ちになりました。