Trey Lorenz / Mr.Mista
マライヤキャリーのバックボーカルを務め、Someone To Holdのヒットで知られるTrey Lorenz。
92年頃はこのようなベビーフェイス・サウンドに乗ったボーカリストがたくさんいたので、1stアルバムは特に目立たなかったが、今振り返るとなんだか甘いアルバムであったことを記憶している。
どうもマライヤの後押しでデビューという売り文句が先に立ち、鼻についたところがあったのは事実。あらためてSomeone To Holdを聴くと、なかなかどうして正当派で聴きやすいナイスなナンバーであるではないか。
このアルバムは2006年の2nd。久々にカムバックしたので驚いたが、特に今を追いかけるわけでなく自分らしさをそのまま打ち出した内容。生音も散りばめられているので、チープ感がない。また今を追いかけてないので薄っぺらいR&Bになっていないので、私的には愛聴している。
クラッシックなアプローチも数曲。サザンよりな#3 See You Sometimeではハモンドオルガンも使用され、しみじみした味わい。このテイストは後半にも。
お得意のベビーフェイスばりのロマンティックなバラッドは#5 Sweets Angelsで。Jackson 5的モータウンサウンドがハッピーな気持ちにさせてくれるBroke And Lonelyなど、なかなかの充実っぷり。しかし、マライヤ参加の#2 Piscesはここでも鼻がつくな(笑