Con Funk Shun – More Than Love
デニムジャケット日記は一休みですw いやほんとこの春は活躍してまして通勤に、そして帰宅してからもドレスシャツからTシャツに着替えた後に、今日のような少し寒い夜だなと感じたら羽織ってみたりw どれだけジージャン愛なんでしょうかw (このwを使うのってもう古いのかな)
きょうは80’sファンクの代表格、”Con Funk Shun”現在のところ最新アルバム”More Than Love”です。
Silk Sonic様様
またもやブルーノマーズがSilk Sonicとして2022年グラミー賞、総なめでしたね。アルバムリリース後、カバーしたナンバーがCon Funk ShunのLove’s Trainでこれも粋な選曲だって思いました。Silk Sonicの成り立ちが70年代のボーカルグループではなくファンクバンドだと感じていたから。
爽やかファンクが好きなわたしもだいぶはまったバンドでしたが最近は聞き返すことなかったですが、このグラミーのきっかけで過去作をラックから手元に持ってきたしだいです。
突如の復帰作 – More Than Love (2015)
2015年リリース”More Than Love”は30年くらいブランク後のニューアルバムでした。80年全盛のバンドでしたが90年代にも普通に活躍してもよかったのに。中心メンバーの Michael CooperとFelton Pilateがソロ・デビューや他プロダクションの仕事を始めてからバンドとしては機能しなかったのかな。しかし晩年ライブ活動は定期にされててわたしも一度観させていただきました!
ライブではホーン炸裂だった記憶が。大御所バンドは迫力あります。やはりCon Funk Shunの魅力は派手さはないけどノリに長けるホーンセクションではないでしょうか。これぞファンクバンドといった艶やかな音色。そして甘く切ないファルセットが浸みるスロウ。ほんとファンクバンドのお手本のようなところが大好きなんです。
アルバム内容は・・・
このアルバムはホーンセクションはおとなしめで、どちらかというとシンセ、ドラムマシン中心で生音感が希薄でありました。でもマイナス要因ではなく現行R&Bに寄り添った感じです。ホーンセクションはライブで満喫してくださいと言ってるような。演奏のクレジットにはMarlon McClain(Pleasure)やD’wayne Wiggins(Tony! Toni! Toné!)の名があるところから中心人物であるMichael CooperとFelton Pilate+ゲスト陣といった制作アルバムのカラーが強く、バンドとしてのライブ感はありません。
それでもロマンチックなバラードやスムースなグルーヴはCon Funk Shunのカラーを乱すことなくアダルトコンテンポラリーな趣きが滲み出ています。
Weekndが唄っても面白そうなYour Night、タイトルトラックMore Than Loveは超スムース、夜の帳が下りる時間に最適なIt’s Time、メランコリックなギターと柔らかなホーンセクションが穏やかに交錯するNo Place Like Loveとアルバム前半でほぼノックアウトw
Ne-Yo的なR&B”Say Yo”はCon Funk Shunがなぜ?てな批判は受け付けませんw カーティス・メイフィールド”Move on Up”のカバーはいるの?といったところ。ラストのNite~Litersがインストながらこれぞファンクバンド”Con Funk Shun”といったところでしたが、こんな短いインストだけでなくライブ感のある生バンドの音をもう少し聴きたかったというのは高望だろうか。
80’sファンクバンドが何十年も経ったあとに制作、バンドとしての面影が薄れたとしても主要メンバーのふたりがまったくブレていません。クラシックなR&BとしてのボーカルとCon Funk Shunの軸を保ちながら現行に少し寄り添った楽曲を提供してくれた意気込み、流石と唸るばかりでした。このアルバムは買いです。