TwitterのタイムラインにはBy All Means、After 7を彷彿とありましたが、前者はまさにと思ったし、After 7よりもボーカルの繊細な表現力はFreddie Jacksonに近いのではないでしょうか。ブラコン先駆者な存在であったFreddie Jackson、”Don’t Let Love Slip Away”あたりのアルバムが好きな方ならそのボーカルワークに近似性を見出すことができます。Barry Eastmondが手掛けた洗練されたサウンド繋がりでLillo Thomas をも脳裏に浮かびました。
まずは何と言っても”Nice To Have You Back“に尽きるであろう。ソウルと言えるのか?。。。という疑問符がつくナンバーだがこのAOR風味こそ彼らの売りであるだろう。リフレインのコーラスには哀愁感が漂いどこか黄昏る。軽快なダンサー”Ready Or Not”がそれに続く。Ready Or Notといえば同名異曲なAfter 7を思い出すが何の繋がりもない笑。このダンサーに似たナンバーがB面1曲めに。続くB-2にはDeBargeがやってもおかしくないナイスミッド“Face On The Photograph”。この甘さは彼らのナンバーをも思い起こさせる。ラスト”A Place In My Heart”がこれまた胸を締め付けられるような切ない気持ちにさせられるフレーズが素敵なミッドナンバーでこのアルバムは終了する。
2015年リリース”More Than Love”は30年くらいブランク後のニューアルバムでした。80年全盛のバンドでしたが90年代にも普通に活躍してもよかったのに。中心メンバーの Michael CooperとFelton Pilateがソロ・デビューや他プロダクションの仕事を始めてからバンドとしては機能しなかったのかな。しかし晩年ライブ活動は定期にされててわたしも一度観させていただきました!