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Blackstreet / Another Level

anotherlevel

今更ながらBlackstreet、2枚目のアルバムAnother Levelです。
当時、記憶が正しければですが、大阪の難波の地下にTower Recordがあった時に発売日に買ったと思います。店でおそらく試聴しています。そんなことなしでも結局買うんですけどね。今、そこで聴きたいという欲求だったのかな。
デビューアルバムでTeddy RileyのGUYからの変革に驚き、もう追いかけるしかないと決心していましたw

多用するサンプリングについて、自分はそんなに奥深くFunkを聴いてなかったこともあり、実際にはこんなところでこのネタ、この下敷き、といった発見が数年経ってからあったな。例えば1stのGood Lifeでは T.S. Monk’sの “Bon Bon Vie”をずばり使っていたのも、そんな曲、知りませんでしたwといった具合でしたから。そんなサンプリングを知らなくてもなんというオリジナル化された融和な完成度、さすがテディと唸るしかありません。

この2ndアルバムからメンバーチェンジ。そう激烈シンガー、Mark Middletonの加入です。70’sスウィートマナーに傾倒していた自分には”Never Gonna Let You Go”にある、脳天が痺れるファルセットに相当やられた口です。痺れさすだけでなく、なんとも穏やかにもさせてくれる柔らかな”Happy Song”も最高です。

1曲1曲の完成度もしかり、アルバムとして1曲めから続けて聴く必要があります。劇場なんです、この1枚は。最後にThe Lord Is Real (Time Will Reveal)を持ってくるあたり、聴き終えた後の程よい疲労感は満足感ともいえます。
このナンバー、DeBargeのそのナンバーなのですが、”Don’t Leave Me”でも”A Dream”をそのまま使っているあたり、テディのDeBarge好きは半端ないっすねw

Bruno Mars / 24K Magic

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まさに24K Magic旋風。日本での広告も驚くほどの「金」の使いよう。毎日新宿駅構内を闊歩する俺も、このヴェルサーチちんぴら野郎wの大きな広告を見て、さっさと人の流れに逆らわず進まないといけないのに立ち止まったよ。ハッシュタグをつけてSNSに投稿すると純金のカードを貰えると知って、俺もアップしたよw

24K Magicのシングルお披露目もほんと衝撃的やった。Byron Chambersをトークボックスに起用した、80’s Funkフレーバーなナンバーに釘付けになった。ZappどころでなくDazz Bandらのファンクバンドを彷彿させると同時に、ラップはRUN-DMCそのものであるし、LL Cool Jがゴールドチェーンをしてラッピングしてるような姿にも見え、なんだこいつなりきり感すげえなと思った。

Just The Way You AreGrenadeのBrunoはまったく過去に放り去ったのか、もうこの路線でいって欲しいと思うよ。24K Magicがミッド80’sなところで、それ以外が80’s後半から90’s初期ときたもんだ。しかもR&Bのみ。ビシビシのファンクはなく、中期Jam&Lewis作品に通じるもの、BabyfaceのDeele時代の仕事っぷりや、90年代のNJSもあるので86年~92年あたりを掘っているな。これは本当に面白い試みで、ようは現代では一般的にはまったく見向きもされないR&B時代を掘りおこし、メジャーレーベルでリリースしちゃったという。こんなの売れる奴だからこそ許される試みやね。

33分全9曲という短さも、まさに80’s~90’sのアルバムを意識してる。ジャケットデザインも大理石の帯でしょ。これBobby BrownDon’t be cruelと同じ使い方よ。しかも同じ9曲で裏ジャケットも同じテイストでトラックリストな並んでいる。

bobby

Bobby BrownといえばNew Editionで、しかも8曲目FinesseがNJSそのものであり、付け加えるとイントロは同じくNew Edition出身のBell Biv DeVoe-Poisonときたもんだ。

イントロ以外がこれまたBabyface-Tender LoverKeith Sweat- I Want Herを彷彿させる。
Teddy Rileyが多用していたオーケストレーションが入り、嬉し涙ちょちょ切れ。
Brunoは事実、Bobby Brown-Every Little Stepをライブでよくやっているので、このナンバーが出来上がるのも納得なのだが、凄いのが今の時代メジャーでNJSをやってのけるアーティストがこいつしかいないというところだ。

どのナンバーが何のオマージュというのはキリがないのでやめておきたいがw。
全曲いいので、切り刻む。
Chunkyのコーラスに女性ボーカルを入れてるところがKut Kloseを使うKeith Sweatっぽい。このナンバー、ベースラインが本当にいいし、メロディー、コーラスともに最高。
JBっぽいPermを飛ばし、That’s What I Like。このナンバーも素晴らしい。楽曲がPretty Rickyっぽくスカスカでわざとチープなシンセを使っているのだが、ボーカルグループのような仕立てで後半の盛り上げ方にも身震いする。

Versace On The Floor。バブル時代のブランドを身にまとう女性に今すぐ肌けてごらんという、この24K Magicに相応しい歌誌である。また楽曲がいい。ブラコン時代のような合間のギターフレーズやMichael Jacksonを彷彿させるボーカルワーク等、いろんなあの時代の煌くものが凝縮されている。どこかでFreddie Jacksonのナンバーっぽいと記されていたが、オッと思った。そういえばRock Me Tonightの音っぽい。HUSHプロダクションの時代はこんな音だったぞ。

ラストのToo Good To Say GoodbyeBabyfaceがプロデュース。ブルーノがHe’s My Heroと尊敬してやまないBabyfaceと仕事だ。そら製作の時点で熱く入り込んだろう。美しいメロディー、透き通るコーラス、熱いブリッジ、泣けるエンディング、まさかまさかのBabyfaceとBrunoとのナンバー。

いろいろと何かに似ているって思い出させるのは、故意に仕掛けているのではないかなって思うな。これはR&B,Soulファンをニヤリとさせるご褒美なのかな。

最後に。ここまでやってのけるアーティストは今ほかににいるんでしょうか。今のところ、いないようですね。

Johnny Kemp / Johnny Kemp

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Johnny Kempが亡くなりました。モンテゴビーチで浮いてたのが見つかったようです。亡くなった週、カリブ海のクルーズ船で歌う予定だったようです。

最近ではTeddy Rileyが総指揮をしていたKeith SweatのSweat Hotelでのはっちゃけぶりが思い起こされますね。Teddy Riley、早速追悼でJust Got Paidを歌ったようです。80年代初期はMillie JacksonやGlenn Jonesのセッションミュージシャンとしても活躍していました。Change / Sharin Your LoveやBB&Q / All Night Longのアルバムではライターとしても仕事をしています。

このアルバムはわたしの大好きな1stアルバム。KashifやHoward Kingが製作に関わった、NY系ファンク名盤です。ビデオクリップ見てもこのひとダンスがはちゃめちゃなんですが、勢いはありますね。

若くして亡くなり残念です。安らかにお眠りください。

Blackstreet.2 / I Luv Her (My Christmas Girl)

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https://soundcloud.com/bs2official/i-luv-her-my-christmas-girl

俺も記念に貼っておこw
Teddy Rileyから今年最後のプレゼント(ライブに行きはる方にはダブルですかな)、Blackstreet(BS2)の新曲です。
最初聴いたとき、なんじゃこりゃと思ったんですが、クリスマス限定R&Bナンバーと考えればプリティな感じでええんではないでしょうか。なにげに繰り返し聴いてしまいます。

9*1*1 / The Pressure (Advance Remastering)

Teddy Riley プロデュースお蔵入り盤、911のCDは紹介済みですが、更にリマスターされたCDが届きました。今回届いたものもCD-RでなくCDでした。
セラーが暖めていた音源を少しチューンナップしたという案配でしょうか。
しかし、実際に先に手にいれたアドバンス盤と聞き比べてみたのですが、まったく違いがわかりませんwww
基本、この手のお蔵入り盤に比べると相当音がいいんです。mp3をエンコードしたようなしょぼい音ではないので驚き。だからリマスターといっても細かいことまで・・・

このアルバム、以前よりグレードアップした部分はまずはジャケット。少しセピアがかった写真に無難なロゴ。以前より数段リファインされています。
1曲 In A Magazineがラストに追加されています。
リマスター部分は、うーむ、やっぱ、わかりません(笑)