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Godzilla Minus One

もう一度観てみたいと思わせる映画は、なかなかないです。

大ヒット上映中「ゴジラ -1.0」Godzilla Minus Oneを先週鑑賞してきました。

幼少の頃、親父に連れられて観たゴジラはただ怪獣の戦い映画としか印象なかった。もちろん感動する視点が希薄だった少年だったからってあるけど。

もう半分くらいは泣いていました。勝手に涙が溢れてくるんです。隣のおっさんにおっさんが泣いてる姿を恥ずかしながら覚られいようにと(笑)しましたが無理でした。

核融合で巨大化した怪獣は愚かな人間が作り出したものであり、そのゴジラと戦わないといけない元神風特攻隊の主演とその家族、友人、民間人。ヒューマニズムと反戦を見事に融合した物語。

きっとゴジラファンでなくても感動できる、恐ろしく悲しく美しい映画でした。

イングロリアス・バスターズ – Inglourious Basterds

■Comment
久々の映画です。しかも遅れて見ました。
ビデオも映画も最近全然見てなかったこともあり、欲求が高まっていました。特に映画ファンに評価の高いこれを見てなかったので。
最初から最後まで緊張感が続き、あっという間に見終えました。戦争映画なのにコミカルな場面が多く、重たさがありません。ですが、R-15に指定されてるだけあって、殺戮シーンは血だらけでリアリティがあり、その緩急に心臓の高まりが収りませんでした。
イタリアとドイツ、イギリスとフランス、世界大戦の入り組んだ国の繋がりが肝。それぞれの戦士が母国語のイントネーションや表現を隠しきれところが、脚本として面白いものになっていました。ナチスSSのランダ大佐役であったクリストフ・バルツは堪能な語学を武器とし、ひとの心の探りを入れ一気に緊張感を醸し出す間合いは見所でした。クリストフ・バルツはアカデミー助演男優賞を受賞しています。DVDでたら欲しいな。

96時間 / TAKEN

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先週末は非常におとなしくしておりました。
土曜日は日中に渋谷でお仕事。数時間で終了したものですから、あとの時間は日課のジョギング。
本日は映画を1本と、1時間昼寝(笑)、夕方に選挙投票でございました。
映画は久々です。007以降ですから半年くらい見てなかったなぁ。いかんわ。
で、きょうは「96時間」を。

■Story
17歳になったばかりのキムが、友だちと初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。まさに誘拐される瞬間にキムと携帯電話で話していた父親のブライアンは、自らの手で犯人たちを地獄の果てまで追い詰め、娘を奪還しようと決意し、単身パリに乗り込む。誘拐犯はアルバニア系の人身売買組織だと判明。政府の秘密工作員として活動してきた経験を生かし、単独で捜査を開始する。

■Comment
こんなに娘かわいいの親バカ映画はアメリカでしか作れないですわ。家族愛はわかるが、助けに行くことは別して、24時間娘のことを考えているという、日本ならドンビキ親父なのかもしれん。

製作はリュックベッソン。TAXIシリーズの監督ですね。スピード感ある映像は時間を感じさせません。
舞台はフランス。町のイメージとは違う売春目的で人身売買する組織のアジトに乗り込み、父親リーアム・ニーソンがことごとくプロフェッショナルに追い詰めます。
元来、ボーンシリーズが好きな私には、この手のアクションは好物のようで、見てて痛快でした。
細かいことを気にかければ、突っ込みどころも満載なんですが、娘のことを助けるのに、一人でここまでやるかと57才のリーアムをひたすら応援するのでありました。
旧知の悪徳官僚の自宅で、奥さんを撃ってしまうシーンには、手段を選ばないなと驚きも。あくまでも冷徹な姿に痺れました。

まあ、子を想う父親の姿としては、ありなのかもしれませんが、ちーと甘すぎる部分も。
ストーリー的に捻りがなかったのと、主人公以外に人物像の表現が希薄だったのがB級の部類といえますかな。

007/慰めの報酬

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■Story
初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを尋問し、背後にいる組織の存在を知る。早速捜査のためにハイチへと跳び、知り合った美女カミーユを通じて、組織の幹部であるグリーンに接近。環境関連会社のCEOを務める男だが、裏ではボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論んでいるのだった。ボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの計画阻止に動くが……。

■Comment
年明けの目玉ですかね、007。前作カジノロワイヤルの続編になっています。
今作もダニエル・クレイグがボンド役なのですが、すっかり顔になったよう感じですね。ワイルドな表情と柔和な表情とのバランスが凄く人間くさいです。クールなアクションでありながら、滲み出るものがありますね。
しかしスーツがよく似合う。身長はあまり高くなさそうですが、均整のとれたボディ。それを被うスーツはトム・フォードらしいです。
トム・フォードはこの映画で50着!のスーツと240アイテムのファッションパーツを作成したとか。ボンドさんはおしゃれでないといけないのですね(笑)
確かにボディラインにピッタリあっていて、タイトで美しいです。ただスリムでなく、トラディショナルな雰囲気があって英国風なのです。
そういえばオバマ大統領のスーツはどこのんやろか。オーダーメイドだろうけど、オバマ大統領も着せられた感じでなく、スッキリとした身のこなしですよね。おそらくダニエル・クレイグやオバマ大統領のように引き締まった肉体でなければ、どのブランドであれスーツって似合わないですよね。
ファッションもさることながら、冒頭のアクションではボンドカーが暴れまくります。アストンマーチンDBSです。3400万円です(核爆)
ドアが外れたりボロボロになるのですが、なんと7台はぶっ壊したとか(汗)。板金して譲って欲しいです(笑)。
いやぁ、しかしボンドはこの車、似合ってますね~。英国の車はどこかしらエレガントですな。乗ってる車がイタ車でないところがミソ。
かっこばかり、話題にしましたが内容も良かったですよ。ぎりぎりのところでパラシュートを使用したシーンだけ、そんなうまいこといくかぁとツッコミましたが(笑)。

SHOOT’EM UP

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・story
深夜、NYの裏通り。謎の男に追われる妊婦を見たスミスは、いきがかりから彼女を助けた。しかしそこに男の仲間らしき者たちが乱入し、事態は銃撃戦に発展。そんな中妊婦から赤ちゃんを取り上げたスミスは、流れ弾で死んだ母親の代わりに子どもを抱えて逃走。すると男たちは、今度は子どもを奪うためにスミスに襲い掛かった。子どもが狙われる理由がわからないまま、スミスは娼婦ドンナのもとへと逃げ込むが……。

・comment
ちょっと撃ち過ぎで、やり過ぎ感たっぷりなのですが、B級映画特有のお気楽な時間の過ごし方にはいい映画でした。ポール・ジアマッティってなんでもこなせるいい俳優だなぁ。わざといしぶとさ加減も最高だ。こういう悪役姿ははまり役なのかな。
ニンジンしか食ってない(笑)、しかもニンジンを武器にする主人公はクライヴ・オーウェン。渋いのにクレイジー。スカイダイビング中に銃撃戦だなんてありえないけど、これまた楽し。一番可笑しかったのがエッチしながら撃ちまくるシーン。「今、撃ち終わった」ってガンで終えてアッチも終えたというシーンには参りました(爆)
上の写真はいい絵かなと思って。