閉じる

Louis Price / Louis Price

あみさんのブログを読んだその後、MOTOWN作品でいいのなかったかなって棚を探っていたら沢山ありました。
その中の一枚、Louis Priceです。91年のリリース。
1977年から1980年までのThe Temptationsのリードシンガーだった・・・っていうのは実は後で知りました(汗
テンプスは長く活動しててその中でもアリオリはリードをとってた時代が一番好きなので(デニスもいいけど)ルイスプライスは未聴でしたね。ルイスプライスがリードをとっていた時代はモータウンでなくアトランティックだったようですね。それがモータウンと後に契約なんですから忖度が働いたんでしょうか笑

このソロ作はプロデュース買いだったと思います。Michael StokesとMichael J.Powell
このふたりがほぼ半分以上手がけたとなれば買いでしょう。
ボーカルを重きに聴くと、テンプスのリード・・・という看板があるわりには少しばかり弱い印象です。デニスやアリオリのような破壊力は感じません。でも深く暖かい喉はテンプスの名に恥じないものだと思います。

サックスのGerald Albrightが絡む3作品が素晴らしい。
まずはMarvin Gaye – Distant Loverのカバー、若干アップテンポ気味に軽やかにいなしてくれます。女性ボーカリストNikitaを迎えたHeart’s DevotionはMichael J.Powellの真骨頂、Benjamin Wrightがアレンジに加わったJimmy Ruffin(David Ruffinの兄)の名曲What Becomes Of The Brokenheartedのカバーもしみじみとした味わいです。

モータウン・・・ニュージャックスウィングで埋め固められた90年代初期にもこんな正統派ソウルをちゃんと売り出すレーベルの強固な力、さすがです。

 

Barbara Weathers / Barbara Weathers

f:id:smoothjam:20190825125242j:plain

Atlantic Starrの美貌ある俺のタイプのBarbara Weathers。Atlantic Starrはウェイン兄弟が美しく喉もいい女性しかメンバーにしない。初代ボーカリストSharon Bryantも美しかったそしてBarbara Weathersは美しいというか可愛い系か。脱退後も、Porscha Martinや現在のMelessa Pierceも相当な美人である。

Barbara WeathersはAtlantic Starr中期、それはポップスフィールドにも旋風を起こしたある意味、黄金期のシンガーである。ソウルファンはSharon Bryant一択かもしれないが、彼女の優しく甘い声はヒットした”Silver Shadow”、”Secret Lovers”、”Always”を歌い上げている。もちろんどれも大好きなナンバーであるが、これらとは別に”If Your Heart Isn’t In It”という個人的に思い入れのある感情移入度高めのナンバーも彼女のものだ。

楽曲に巡り合えば、彼女は自分のものにしてしまい包容力のある喉で愛に満ちたナンバーに仕立ててれる唯一無比のメンバーだったに違いない。

実力を認められてかソロデビューしリリースされたのがこの90年のアルバムである。Atlantic StarrのWayne Lewis、EW&FのMaurice White、Surface、Mac Bandらによって製作された。だからといってはなんだがバラエティ過ぎ、Atlantic Starrとしての楽曲統一感はないので散漫な印象もある。しかしここは彼女の実力でねじ伏せている。

Chuckii Bookerが大きく関わったハネ上げNJSな”Barbi Doll”をかっこよくこなしている。Mac Bandの”Our Love Will Last Forever”がLaFaceのようなナンバーで素敵だ。 Michael Boltonの”Where Can You Run”は正統派バラッドであるが、こういうナンバーこそ得意とするところだろう。アルト・サックスでGerald Albrightを大きくフューチャーされた”Anywhere”はジャジーなナンバーで異色ではあるが妙にはまっている。

現在はKirk Whalumのバンドに参加しているというが、是非Atlantic Starrに復帰してほしいもんだが・・・

David Sea / Born To Sing

davidsea
テンプスの誘いを蹴った男という派手なキャッチフレーズがソウルファンを聴く前から虜にしたソロアーティスト”David Sea”。確かにテンプスのリードシンガーに求められる爆発力と表現力を持ち合わせたシンガーであります。

このアルバムは当時のBMRでも、すげえやつがデビューしたぞと話題になったセカンドアルバム。この前に1枚あるようなのだが、どんな内容やジャケットなのかまったく不明。
今はDennis Edwards率いる第二のテンプス(よくテンプスというネーミングを入れて営業できるなと不思議なのだが)のメンバーでもある。ちなみに第三のテンプスのリードシンガーであったRichard Streetは2013年に亡くなっている。他似非テンプスグループはかなり現存しているもよう笑。
テンプス云々、誰がいていつ脱退してという話は詳しくないし、アリオリ在籍時のアルバムくらいしか持ってないので、あまり語れません。

このアルバム、圧倒されるナンバー揃いで、実力を余すことなくぶつけてくれる。 テンダーな旋律All I Need Is Youは歌のみ熱い。ギターソロもがもの悲しくもあるが、悲しさを叫びに置き換え歌い倒すSomething About You、ブラボーと聞き終わった後に拍手してしまうI’ll Only Be Here One NIght、Dennis Edwardsが参加するI Wish It Would Rainはグループ仕立て、まさにテンプスそのもの。Gerald Albrightがサックスソロで参加するブラコンタッチのLove Me Downも最高である。

久しぶりに聞き返したが、熱すぎるわ。夏には厳しいのでエアコンの効く涼しい部屋で聞いていただきアルバムです。

https://youtu.be/W4ndjU2XYwQ

BFD / #1

2c8ffb33

きょうは雨と冷え込みで散々な日でしたね。2月くらいになると、もう春が待ち遠しくなるのですが、今はなんとか凌ぐぞといった感じ。仕事もスタッドレスいる?てな中途半端な次期です。

さてきょうは1992年リリースされたレイトニュージャックなアルバム”BFD- #1”です。
BFD・・・Boys From Detroitの頭文字からなるグループ。Kevin,Jerome,Rickの3人で構成されています。
オーソドックスなボーカルワークにサックスにGerald Albrightを迎えるあたり、それだけで内容が約束されてます。
もっとも肝心なのはエグゼクティブプロデューサーにEddie Hollandのクレジットが。モータウン全盛期のプロデュース軍団HDHのひとりですね。Lamont Dozierと名を連ねるお方です。という訳でクラッシックなナンバーも入り交じる作品です。
ただ比率として約7割がたレイト・ニュージャックで3割がスロウ。これが逆転であればもっと騒がれていた実力派3人組です。
Gerald Albright奏でるサックスがボーカルと呼応するようなナンバー”After The Love”、鳥のさえずりをSEでイントロに交えるあたりスウィートな定石を踏んだ”Love Should Be So Simple”とソウルファンは完全に陶酔させられます。

Tony Warren / Rhapsody of Love

619022bf

久々の更新です。と前にも申し上げましたかw
フルに行動してまして(仕事以外w)、落ち着いてPCの前にいることがありませんでした。

もうひとつの日記中心ブログも、登録しただけで更新していません。しばらく先になりますが、そちらも楽しみにしてくださいね。

さて、きょうは極上シンガーTony Warrenです。1992年のアルバム。
叔母がDionne Warwickだという話だったと記憶しますが定かではありません。
抑揚感が半端ないシンガーで、しかも甘い声です。シャウトはしませんが十分に熱さが伝わります。
参加ミュージシャンに、Gerald Albright,Bobby Lyle,Dee Harvey,Penny Fordという玄人好みなメンツが揃います。マイナー盤ながらBMRでも取り上げられソウルファンに話題になりました。アルバムはこれだけでしょうか。その後の消息も不明ですが、埋もれるのにはもったいないですね。

http://youtu.be/bGgtHHG1X84