After 7 – Timeless
After7の20年以上ぶりの新作・・・なんか重たい年数だが、そんなにブランクがあったのかといった不思議な印象であるが、ともわれ90年代の名グループがアルバムをリリースしたことに喜びに浸っている。
95年のReflectionsから数え20年・・・となるのか。それまで何もしてなかったのかというとそうでもなく体調が悪かったMelvinに代わって息子のJasonが加入し、不定期にライブ活動を行っていた。そういえばビルボードでの3人、本当に良かったし、別格だわこの存在と感じたのも最近だったはず。
先にリリースされたI Want Youの良さで、ほぼグレード感が保たれているのは確信したので、なんの心配もしなかった。逆にそれぞれのナンバーが粒ぞろいでしかも全10曲というコンパクトなアルバム単位を保持し、往年のアナログファンにも訴求したのではないか。
Betcha By Golly WowというThe Stylisticsのド定番をカバーするあたり、セカンドのThe Originals’ “Baby, I’m for Real”とBloodstoneの”Natural High”をさりげなくカバーした時と通じるものがあるし、こういうクラッシックをカバーするセンスと余裕が今のAfter7に伺える。
まずLet Me Knowがこのアルバム中、最高作だろう。グループとしての調和やリードの際立ち具合、ボーカルグループとはなんぞや、とレクチャーしてくれる至宝のナンバーだ。後半に向かって憂いを保つ泣き具合がたまらない。そして冒頭のRunnin’ Out。相当自信があるから1曲目に位置するのだろう。これも最高としかいえない。
90年代初期のR&Bをリアルタイムに聞き続けてきた年代には狂喜するアルバム。