Solo / Solo
Soloについてはメジャーなグループなので、皆さん多くをご存知でしょう。Terry LewisとKaryn Whiteが街頭でパフォーマンスしていた彼らに惚れ込んで発掘されたという逸話はあまりにも有名ですね。ただデビューアルバムでの4人はオリジナルメンバーが2人いないという、すべてが順調に進行したわけでないようですね。James Smithというひとに限っては射殺されたという悲劇もあったようです。
このデビューアルバムは、90’sグループの金字塔的な存在でした。当時のBMR年間ベストアルバムではほとんどのライターに1位に評価されましたのを記憶します。
わたし自身サムクックを聴かない、軽めなソウルファンであるからに、カバーのクオリティは評価できないのですが、オリジナルを挟んでカバーを散りばめてるところ、グループのカラーをあえて打ち出しているのでしょう。
製作するJam&Lewisの計算された楽曲は本当に聞き所です。クラッシックなイメージは踏襲、モダンな味付けをしたアレンジには脱帽。Blowin’ My Mindの軽快なスネアやDramaticsのネタもサラッと使うXXTRAあたりのナンバーは流石です。
それに合わせてSoloのパフォーマンスはバリトン、テナー、ファルセットと縦横無尽に駆け巡り、もう何人で歌っているのかわからないくらいの万華鏡状態。どれも素晴らしいオリジナルナンバーですが、その中でもIt’s Such A Shameは、これこそソウルと言わしめるボーカルワークで身震いもの。
トータル70分58秒の大作、圧巻です。
さて、現在はEunique Mackが離脱して3人編成、久しぶりのアルバム(EP)を発表し話題になっていますね。将来、LP盤の発売はあるのでしょうか。
※来日時の感想はこちらで。