Bert Robinson – No More Cold Nights
Teddy Pendergrassがこのまえ、若くして亡くなった。現代では到底聴くことのできない、素晴らしいバリトンシンガーだけに、ほんとに悔やまれます。
さてテディペン・フォロワーといえば、私的にはGene Riceを真っ先に思い浮かべるが、意外と候補は多く、その中でもこのBert Robinsonは地声の太さは群を抜いてるのではないかな。
By All Meansのプロデュース活動のスタート地点として、このアルバムがよく取り出されるが、実際には#5のTough Enoughしか制作しておらず、しかもそれ以外の曲のほうが良かったりする。そういう意味では、評論だけを信じず、自分が耳にし、クレジットを見て本当の評価をしていきたい。
では何が凄いのかとなると、やはりスローで聞けるTeddy Pendergrassに極似したバリトンボイスとそのスタイルだろう。一番は#4″Never Gonna Give You Up”でリフするフレーズにはかなり力がこもっており、インパクト大。それに続くナンバーはPeggi Bluとのデュエット作#6″All The Way With You”だろう。また#1″Heart Of Gold”もSaxでGerald Albrightを迎えたブラコン直球作品で素敵だ。One Wayが制作した#11″Still Waiting”もラストにふさわしい。