Bert Robinson – No More Cold Nights
過去記事に加筆です。
暑苦しい夏に暑苦しい、もとい(笑)熱いボーカルをあえて。
バリトンシンガーは今は現代では皆無状態ではありますが80年代後期から90年代前半は良きソウルの時代を真摯にフォローしたボーカリストが多かったです。
過去の偉大なシンガー、Teddy Pendergrass。TeddyからJoyまでのソロアルバムは好きでしたよ。ストックに埋もれてますがたまに聞き返したくなります。
そのテディペン・フォロワーといえば、私的にはGene Riceを真っ先に思い浮かべますが候補は多く、その中でもこのBert Robinsonは地声の太さは群を抜いていたのではないかな。87年というニュージャック前夜の時にNo More Cold Nightsというブラコンアルバムを。
By All Meansのプロデュース活動のスタート地点として、このアルバムがよく取り出されますが、実際には#5のTough Enoughしか制作しておらず、しかもそれ以外の曲のほうが良かったりする(笑)。そういう意味では、評論だけを信じず自分で耳にし、クレジットを見て本当の評価をしていきたいな。
では何が凄いのかとなると、やはりスローで聞ける野太いバリトンボイスと反比例するシャープなルックスだろう。一番は#4″Never Gonna Give You Up”でリフレインするフレーズにはかなり力がこもっており、インパクト大。それに続くナンバーはPeggi Bluとのデュエット作#6″All The Way With You”だろうか。また#1″Heart Of Gold”もSaxでGerald Albrightを迎えたブラコン直球作品で素敵だ。One Wayが制作した#11″Still Waiting”もラストにふさわしいです。
CDの初回盤は一時高騰していましたがExpansionが再発してから急落。元々LPは激安で流通しております。いいのに安いっていう典型的なブラコンが軽んじてみられてるお皿。寂しいですな。