ジャンパー・何かが足りない
“Story”
普通の高校生デヴィッドは、ある日凍結した川に落ち、図書館への瞬間移動を体験した。そして彼はその力を悪用し、銀行から大金を盗み取る。その後、母の失踪から人が変わってしまった父との生活を離れ、ニューヨークで「世界中のどこへでも瞬時に移動できる」という自由を満喫していたデヴィッド。しかし、パラディンというグループの存在と、その組織に自分が追われていることに気づく。そして、偶然出会った同じジャンパーと協力し、何千年も続くというジャンパーとパラディンとの戦いに巻き込まれていく。
“Comment”
超能力を知った15歳の少年が、こりゃいいわいと銀行強盗を。大金を手に入れたヒーローは立派なマンションで暮らしだす。
でもその犯罪自体を追いかけるのはFBIとかではなく、サムエル・L・ジャクソン率いるパラディンというジャンパーを狙う組織。
映画の中では、なぜパラディンがジャンパーを追い求め、殺そうとしているのかまったく理由がわかならい。中世から戦いが続いているというのに、いままで普通の人々が気づいていないというのもおかしい。
彼女に夢中になるヒーローがローマに旅行に連れて行くシーンで、超能力を隠そうと頑張っているのはよかった。しかし、一筋通った性格を持つ彼女がテレポートをおねだりするありさま。いかんではないか。
映像のスリリングさと極力CG使わなかった世界の名所での場面はいいとしても、微妙な脚本の甘さが気になる映画だった。
◆ジャンパー公式サイト
http://movies.foxjapan.com/jumper/