ヒットマン・HITMAN
“Story”
エージェント47という名でのみ知られている冷徹なエリート暗殺者は、次の仕事のためにロシアに潜伏し、ターゲットであるロシアの政治家ミカイル・ベリコフを見事射殺する。しかし、密告によりインターポールとFSB(ロシア連邦保安庁)の双方から追われる身となる。いったい誰が密告したのか?なぜ自分が抹殺されなければならないのかを探るうち、その鍵を握る美しく傷ついた謎の娼婦ニカと出会う。自分を罠にはめた犯人を捜すためニカと行動を共にするうちに、彼自身の中に人間らしさが芽生えはじめる。しかしこれまで経験したことのないその感情こそが、彼自身にとって最大の脅威となっていく・・・。
人気ステルスゲーム「ヒットマン」シリーズを基にした暗殺アクションムービー。主役のエージェント47を演じるのは『ドリームキャッチャー』『ダイ・ハード4.0』のティモシー・オリファント。監督は本作が2本目の劇場用長編映画となるザヴィエ・ジャン。
“Comment”
ダイハード4.0ではもひとつキャラクターが伝わらず、クールな悪人という雰囲気だけだったティモシーオリファントだったが、この作品では鍛えあげられた肉体とアクションで、別人に見えた。殺人サイボーグとなり失敗を起こさない冷徹な暗殺者は、ニカと出会って、興味のない女性と流したこともないだろう涙に触れ心の底に隠れていた人間としての感情が蘇る。
ゲームが題材だったらしく、アクションそのものはスローモーションの中ですべての弾道をも見通すかのごとく狂いのない動きと、計算された戦術は現代の戦士っぽいが、そこにわずかながら愛情表現を混ぜたあたりが心憎い脚本だった。
つっこみどころが、スキンヘッドで後頭部にバーコードの刺青なんかあって歩いてたら、めちゃ目立って陰で仕事できんやろと思うのですが(笑)
TOHOシネマ六本木ヒルズで4月21日より上映される。上映時間があっという間に進む傑作です。
◆HITMAN公式サイト
http://movies.foxjapan.com/hitman/