Entourage / The Fall Backs Of A Playa
最近、デビューソロ作を出した”Slique“。
既に熱心なソウルファンの間では話題になっている。男汁したたる素晴らしい作品らしいので買いに行こうと思ってます(決して男が好きというワケでないです(笑)
そのSliqueが在籍していたといわれるグループがEntourage。当時はSlickという名でクレジットされています。
このアルバムが出た時、彼らは18才。若いです。しかし年齢では考えられない大人びた声を披露してくれました。
元々ゴスペル出身だったのでしょう。着てる服装やスリーブでの神に捧げるコメントの長いこと(笑)で理解できます。
ボーカルスタイルは典型的なプッシュ・プル・スタイルで往年の70年代の諸先輩に通じるものです。当時なら”SOLO”が同じスタイルでした。
パートが綺麗に入れ替わり、しかも美しいコーラスを挟む”When“。
ピアノの音色が心を落ち着かるが、それに反してファルセットとテナーが激しくぶつかるボーカルとの対比が素晴らしい”Why Did You“。
極上のアイズリーマナーで始まる”Come Back Home“はアーニーが弾くギターをも模倣。しゃがれ気味のファルセットがソウルファンを虜にする。
Keith Sweatがプロデュースしたようなトラックに、これまたアイズリー風の表情豊かなリードボーカルが冴える”Don’t Stop This Feeling“。
曲間にはSnippetが何度も混じり、それが私的にはいらないが、アルバム全体これでもかと唱いまくります。
当時、ボーカルグループのちょっとしたブームだったので少々埋もれた感のあるEntourageだが、Sliqueのソロデビューをきっかけにもう一度聞き返して欲しい名作です。