Utopia / Deface The Music
Todd Rundgren率いるUtopiaのこのアルバム。ビートルマニアなら必須。
ビートルズをただコピーするだけのバンドはたくさんいた。Stars On 45の似過ぎには非常に驚いたし。
Utopiaのこのアルバムの凄いところは、似てるんだけどあくまでもオリジナルというところ。
でもよーく聴いてみると、これってあの曲のフレーズやん!とツッコミ満載なのだ。
- 抱きしめたいぜ I JUST WANT TO TOUCH YOU(UTOPIA)
- キャント・バイ・ミー・クリスタル・ボール CRYSTAL BALL(UTOPIA)
- 泣きたいダンス WHERE DOES THE WORLD GO TO HIDE(UTOPIA)
- アクト・シリィリィ SILLY BOY(UTOPIA)
- ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ ALONE(UTOPIA)
- エイト・デイズ・ア・ウィーク・イズ・ノット・ライト THAT’S NOT RIGHT(UTOPIA)
- ドライヴ・マイ・カー・トゥ・ホーム TAKE IT HOME(UTOPIA)
- ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ポリィ HOI POLOI(UTOPIA)
- エリナー・リグビーはどこへ LIFE GOES ON(UTOPIA)
- フィクシング・ア・ホール・イズ・ゲティング・ベター FEEL TOO GOOD(UTOPIA)
- マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト ALWAYS LATE(UTOPIA)
- ミッシェルの微笑み ALL SMILES(UTOPIA)
- エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー EVERYBODY ELSE IS WRONG(UTOPIA)
以上がクレジットだが、親切にも邦盤には元ネタがタイトルに挿入されている(笑)
かいつまんでツッコミできる点を曲順に述べていこう。
1.woohh!とコーラスするところがまさに「抱きしめたいぜ」。曲調はなんとFrom Me To You。
2.Can’t Buy Me Loveそのものの7thコードが泣ける。ラストのドラミングにまたヤラれる。かっこいい。
3.I’m Happy Just To Dance With Youだろこれ!ギターが最高。また終わり方、これこそビートルズ。揃って深くお辞儀しそう。
5.Paulを真似た声が最高。かなり似ている。この邦題は間違っており(指摘)、ネタとしてはベサメムーチョを加工したようなリズム。
6.イントロのギター、コーラスとまさにEight Days A Week。ハンドクラップなんぞ、あんたそこまで。。。とツッコミたくなる。
7.この邦題も×。この曲の大きな下敷きはDay Tripper。
8.Paul McCartneyがやりそなナンバー。Your Mother Should KnowとPenny Laneをミックスしたようなナンバー
9.最高!これはEleanor Rigbyそのもの。憂いあるPaul似の声に拍手。
10.メロディはFixing a Hole、カッテングギターはGetting Better。
12.邦題そのもの。Michelleのボーカル、コーラス、ギターフレーズをアレンジ。ここまでポールにそっくりとは驚き。
13.I Am The Walrusでジョンがやっている声にノイズをかけるところはそのまま。
Utopiaは何枚か持ってて聞いてたけど、どのアルバムがいいってのは忘れたな。記憶にないってのはおそらくいいとは思わなかったんだろう(笑
このアルバムだけはいいと思った。With The Beatlesのジャケットをもじったデザイン。あえてパロディの域まで達し、尊敬の意を彼らなりに表したコンセプチュアなアルバム。最高のビートルマニアを公言したTodd Rundgren。
来月ビルボードライブ東京に来ます。