The Temptations / Together Again
リードボーカルのデニス・エドワーズが復帰した時のアルバム。
調べると3回脱退し2回復帰しているようです(笑)。復帰できる懐の大きさが番長オーティスの器なんでしょうか(笑)。
初期のテンプスについては、聴いたことがあまりないので多くを語れないのですが、デニスはどっちかつうと苦手な印象でした。見た目が濃いじゃないですか(笑)。押せ押せ過ぎるバリトンももひとつだったんですが、このアルバムはサウンド的にレイト80’sですし、あまりしつこくないボーカルだったので好きでした。
特に1曲目”Look What You Started”はアリオリ時代の3部作と似たナンバーで、雄叫び具合がスリリングで躍動感のあるものです。2曲目”I Wonder Who She’s Seeing Now”はスティビーワンダーをハモニカソロでゲストに迎えたナンバーで、このアルバムのベストトラックといってもいいくらいテンダーで深みのあるミディアムです。とてもステキなナンバーで、まろやかなハーモニー、ぐいぐい引っ張るデニスのリードといい、これこそがテンプス!と唸らされます。