Le Jit / Legitimately Yours

年月も経てば、アルバムに対する感じ方も違ってくるものだな。
Roy Anthony率いるLe Jitの2nd。99年のインディソウル名盤なのだが、当時は1stのハマり具合に比べて、飛び抜けたナンバーがなかったと判断したのか、しっかり聴いていなかった。その飛び抜けたナンバーとは、当時好事家に話題になったLenny Williamsのカバー”Cause I Love You”の変態的ファルセットであった。
そのテンションの高さを期待していたのだが。
ところがもうこの2ndさえもリリースから10年経とうとする。そこでじっくり聴いてみた。いやぁ、かなりいいです。
当時、毛嫌いしていたヒップホップ寄りのアップもしかり、この3人でこそ醸し出せる超絶スロウは勿論のこと、バラエティ豊かで最高なのだ。
テナーリードがヘッドボイスを駆使し、終始泣きながら歌い上げる”My Baby Love”。Royとの掛け合いはソウルそのもの。この曲さえも忘れていた自分が情けなくなった。これに継ぐスロウがラストのInspiration。こちらは正当派バラッドな端正な楽曲ながら、ボーカルパーフォンマンスの極地ともいえる、盛り上がりよう。

hiroo

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