Jamie Foxx / Peep This

マルチタレント、Jamie Foxx。
映画Ray、Dreamgirlsの俳優として、BET Awardsの司会からコメディアンとしての顔と、多才です。
音楽は幼少の頃からピアノを習い、大学でも音楽を専攻、ニューヨークのジュリアード音楽院に通っていたという、基本ができた方でした。
最近ではT-PainとのBlame Itのヒットが知られていますし、まさに売れっ子ですね。
これは94年にリリースされらインディからの1stアルバム。セルフ・プロデュースです。やはり才能が満ちあふれた快作です。
なにせ「音」がグッときます。90’s初期をガンガン聴いた方に、まずSummertimeを聴いて欲しい。イントロの40秒間でノックアウトものです。
その黄昏系ミディアムもしかり、ニュージャックなMiss Youを含む前半のアップはTroopやR.Kellyの初期に似たレイドバック感で、心を鷲づかみにさせられます。この人、ボーカルも相当うまく、時折ファルセット混じりで丁寧に唱う姿はコメディアンなんて微塵も感じさせません。
後半は、自らピアノで弾き語るナンバーDon’t Let The Sun Go Downでクライマックスに。ボートラ、Light A Candleの素晴らしいスロウで幕を閉じます。
全13曲、駄曲なし、これはR&Bファンのマストでしょう。