Gerald Alston – First Class Only
正統派ソウルボーカリスト、Gerald Alston。ManhattansのBlue Lovettや他メンバーが亡くなって以来、マンハッタンズとしての活動は完全に停止、それは当然やろね。そして悲しみを乗り越えてのアルバムは2015年、息子を加えたメンバーによるTrue Loveのリリースはゴスペルアルバム。今はたまにライブ活動を小さなホールでおこなっているようです。
ソロとしての輝く時代は、1988年の素晴らしいソロデビュー作からこのアルバム”1st Class Only”の1994年頃までかな。
このアルバム前のアルバムはMOTOWNからでBy All Meansを中心としたブラコン金字塔的な作品が3枚。本当に凄い内容なのだが、これはおとなしくなったなという印象で聴いていた。都会的な雰囲気の中にもアルストンならではのサムクックばりの熱唱が存分に聞けたのに、この作品ではいい意味でリラックスした姿勢、悪くいえばソウル感は薄れている。
とはいっても製作陣はMichael J. PowellとKiaraのふたり組が中心で、上質なナンバーが揃っている。
KiaraのCondition of the Heart にも収録されているTell MeやDevote All My Timeはいいナンバー。でも同時期にKiaraのアルバムが発売されたいた。オリジナルを先に聞いていただけにアルストンがカバー?てな印象があり残念な気持ちになった記憶がある。
本当にこのアルバムまではよかったですねえ。Nothing Betterが大好きでした。
毎日のようにレコ屋に寄って、R&Bの新譜をチェックしていた頃。ほんとにいいアルバムだらけの時代でした。今はリシュー盤ばかり押してるようなレコ屋になり寂しいばかり。
アルストンも65歳になってしまいましたが、いつかまた極上のR&Bアルバムをシャナチーあたりからリリースしてほしいです。