Peabo Bryson / Stand For Love
Peabo Brysonの新作、なんとJam&Lewisプロデュースです。レーベルも懐かしのあのマーク、
Perspectiveから。
Jam&Lewisとなれば、アーティスト本位で製作してくるのはわかっていました。聴く前からピーボお得意の少々ベタバラッドありーの、そして軽快なミッドもあろうと約束されたもんです。
さてどうでしょう。5回ほどこのアルバムを巡ってみました。ふむふむ、これはいい!と感じたのは1曲目” All She Wants To Do Is Me”とラストのシャンテムーアをゲストに迎えたライブ音源”Peabo’s Classic Melodies Live From Los Angeles 2018″。え、その2トラック?てな感じですが、そうなると新曲1曲だけではないかw
いやいや、いいの基準はわたくし高過ぎなんです。なにせJam&Lewisですよ。その期待感くると、もう少し・・・と思ってしまいました。Peabo Brysonはこんなもんではない。そして期待するトラックもこれではもの足りない。
1曲め合格、2曲目”Love Like Yours And Mine”はまあいい。次の3曲目、これはいかんでしょ。メランコリックなギターフレーズと曲調、これはピーボさんに合わんでしょ。あまり憂いのある曲調は苦手なんですよ、ピーボさんは。いや、そういう雰囲気な方でないので。一転4曲目のアッパーも違和感あり。
これはいかんと塞ぎ込んでいたら、5曲めで少し盛り返し、6曲め”Exotic”でやっと本来の姿を。西山勝をアレンジャーに迎えた若干、大風呂敷広げたバラッドですが、これはこれでピーボらしいのです。
7~8曲目でその路線は続きます。
及第点なナンバーがあるものの歴代のアルバムに比べてどうなのか。
Al Wilson / Show And Tellの堂々カバーを1曲目に持ってきたAll My Love、表題曲やCloser Than Closeという名曲を抱える名盤Can You Stop The Rain、軽快なナンバーCome On Over Tonightから引き込まれるブラコン傑作Positiveというブラコン全盛期のピーボはこのアルバムでは観れなかった。
初期のピーボを現代で、となるとプロダクション的に無理があるだろう。
でも、わたしが冒頭に言ったライブナンバーがいいと思ったのは、その輝かしい名曲があまりにも良過ぎて、これからそのグレードをいくらJam&Lewisにと期待を寄せても無理があるもの。
どこの時代のピーボブライソンに重きを置くかという難しさが今回あったのではなかろうか。でも、ファンなら当然マストなアルバムであることには違いない。
そうなんですよねえ。peaboと合わない感じありますよねえ。
Jam & Lewisという事でひじょうに気になっていましたが、
Peaboもすごーく好きなタイプではないので買えずにいました。
Jam&Lewisの仕事っぷりには何も批判するものがないのですが、今回のPeaboさんはどうなの?とクエッションマークなのです。
自分のJam&Lewis像が固定されてるのもマズイのかもしれませんが。