Rockie Robbins / Rockie Robbins (1979)

DEさんに新譜を紹介していただいたきっかけで、あらためて過去作品を聞いているRockie Robbins。自分のブログでも3作品は紹介済であった。やはり歌のうまいシンガーをサウンド云々より自分にとっては重要視している。過去作品はすべてCDになっており、比較的に誰もが聴きやすい今だが、この1979年の1stアルバムと4作目は流通量が乏しく基本LPで聞いた方が良さそうだ。

Soulwalkingによるとロッキーの叔父はレコードショップを経営しており、優位にソウルを聴ける環境にあった幼少時代であったとのことで、彼が11歳になるまでに10,000以上のシングルを集め、パフォーマーになることを決めていたとのこと!
やはり環境って大事ですね。

さてこの1stアルバム、自分にとってはもしかしてRockie Robbinsの中で一番好きかもしれない。どれもこれも聞き逃せないアルバムばかりだが、やはり年代、1979年というソウルにとって一番いい時期に生まれたアルバムか。クレジット最後に亡くなったDonny Hathawayにこのアルバムを捧げると記載されているが、彼はダニーの後継を目指す覚悟で望んだデビューということか。

なんといってもA面、”When I Think Of You”を聴いていただくしかない。なんとおおらかに歌い出し、いつの間にか引き込まれるような情感が滲みでる喉に切り替わる最高のバラッドだ。ストリングスのゴージャス感はこの79年だったから当然なのだろうか。B面2曲目”Be Ever Wonderful”も同等のバラッドで聞き逃せない。

このアルバム以降、You And Meで人気を確立するが、やはりデビュー作の青くもなぜか円熟味をも帯びるギャップのあるこの完成度、重要作といっていいだろう。ミッドナンバー”Sho’Is Bad”も最高だし、モダンソウルのアルバムとしても相当なものだと思う。

こういうシンガーはずっと語り続けられなければならない。

hiroo

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