TSUYOSHI – All About Love
ブログの記事を下書きしてて最近いった飲み屋とか休日の過ごし方とか書き留めてたんですが、しばらく時間が経つとそれもどうにも本題との整合性がないのでまたにします(笑)
きょうはこの前のブラコンリリースで記事にさせていただいたTSUYOSHIさんのアルバム”All About Love”を。
いつもの月曜日の夜、FM-NHKで”松尾潔のメロウな夜”にてTSUYOSHIさんのBrand New Feelingが流れてましたね。そしてTSUYOSHIさんが関わっていると予想されていた覆面ユニット NITE RIDERSのTreat Her Like A Ladyもその前に選曲されていました。そしてとうとうユニットの正体を松尾さんが語ってしまいました。はい、TSUYOSHIさんと旧知の仲である元SOUL’d OUTのShinnosukeさんのお二方ということでした。
Nite Ridersの凄さは聞いていただくしかないのですが、この新曲Treat Her Like A Ladyの前に聴いたLet You GoやNon-Stop、Feel Your Bodyとかのナンバーはフレンチ系ファンク、ニューヨーク・サウンド好きにはキャッチー過ぎて、これが日本人?てな摩訶不思議な気分になったものです。例えばMagooなんぞを追いかけていた私にはその辺りのBoogie Timesレーベルの残党が仕事をしだしたのか?と錯覚した感じでした。
このTemptationsの代表曲、Ali-Ollie Woodsonに引けを取らない圧倒的なボーカルに拍手です。普通、こんな難しいナンバー、カバーできませんよ。
T-Grooveのレコードも持っていますが、追い求めてるところは近似性があってももっとボーカルに焦点が合ってますし、時代背景もも80’s半ばまで押し上げているような楽曲でとても自分の好きな音なんです。Nite Ridersの関しましてはまたの記事にしたいと思います。ああ、止まらない(笑)
TSUYOSHIさんの作品になさった音楽を聴きたくなり購入したのがAll About Loveです。
メジャー・リリースでタイミングなのかそれまでに作り上げた楽曲も多く取り上げられた16曲、74分オーバー!の圧巻内容。普通、アルバム単位でここまでの多曲だと飽きちゃうんだけど、まったく飽きなかった。
当時、何聴いてたんだろう、このアルバム、もっと早く知りたかったけど・・・
TSUYOSHIさんのR&B / SOUL愛が全編に満ちてるのよね。例えば”このままずっと”なんてどこかで聞いたフレーズだってピンときたらスタイリステックスのYou Are Everythingづかいで、スウィートな楽曲に切ないボーカルがたまらないナンバー。ちゃんとクレジットにThom Bellとあります。
2曲目、”Ooooh”がこのアルバム中かなり気に入ったナンバーでポロリンと奏でられるキーボードの音にハイテナー気味なボーカルがメロディを創り出し、そしてコーラスのフェイクがこれぞR&Bというテンション。これが日本人の曲なのかという驚きも。
“優しい涙”ではピアノ中心のアンプラグドな構成でボーカルが際立つ名曲。
そして”Love Song ~ヒカリアビテ~”ではボーイズIIメンのOn Bended Kneeのような壮大なバラッドを。しっかりしたフックと崩れ落ちそうな終盤の哀愁感がたまらない王道バラッドに感動すること間違いない。このナンバーではShinnosukeさんがクレジットされています。
驚くのがとにかくすべてにおいてTSUYOSHIさんのボーカルが凄まじいR&B気質。優しさと力強さ、そして抑えきれない感情表現がストレートに伝わってくることだ。
このアルバムの後に前述のNite Ridesを聴いてみても、同じ人物の作品なのかと思う。逆にR&Bとは奥深いけど、どこからでもアプローチできるんだよと問いかけてくれるナンバーばかり。
日本のR&B第一人者は、久保田利伸だけではありません。しばらくTSUYOSHIさんの音楽人生をしっかり見届けてまいりたいと思います!
Treat Her Like A Ladyの忠実度がハンパないですね。ここまでやれるとは驚きです。
You Are Everything使いもセンスが良くて違和感がまるでないですね。
ヒカリアビテも聞きました。まるでBoyz Ⅱ Menのようでした。日本にもすごいシンガーいるんですね。
Nite Ridersのミニアルバムの内容からするとテンプスのカバーをするとは思いませんでした。ニューヨーク系のダンクラ路線で新曲だったらそうかとなるのですが。
TSUYOSHIさんは80’s~から00まで広範囲にソウルがお好きのようで、聴く度に違う印象があります。またここまで歌える方がそんなに表だってプロモートされていないのが不思議です。わたしのようなファンは珍しいのかもしれませんが、もっと若い方もR&Bの奥深さに触れてくれればなって思うこの頃です。